男性専門外来について
当院では、形成外科の知見を活かし、男性特有のお悩みに対応する専門外来を設けております。加齢や生活習慣による変化、見た目や体調の変化など、男性のお悩みは多岐にわたります。当外来では、男性更年期、発毛や脱毛などに関するご相談に対して、お一人おひとりの状態に合わせた丁寧なご提案・診療を心がけております。
誰にも相談しづらいお悩みも、まずはお気軽にご相談ください。


男性の方にも安心してご来院いただけるよう、個室のカウンセリングルームやパウダールーム、待合室から見えない動線など、プライバシーに十分配慮した環境を整えております。人には相談しづらいお悩みも、まずはご相談ください。ライフスタイルやお体の状態を踏まえたうえで、最適なケアや治療法をご提案いたします。
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発毛
AGA(男性型脱毛症)は、男性に多く見られる進行性の薄毛で、年齢とともにゆっくりと進行していきます。原因のひとつとされているのが、男性ホルモンの一種「テストステロン」が、5αリダクターゼという酵素によって「DHT(ジヒドロテストステロン)」という物質に変化し、それが髪の成長に関わる毛母細胞に悪影響を与えることです。このDHTの働きによって、毛が十分に育つ前に抜けてしまうため、徐々に薄毛が進んでいきます。
AGAは中高年に多いと思われがちですが、実際には20代から発症することも少なくありません。ストレス、生活習慣、喫煙などの環境要因も影響していると考えられています。典型的には、頭頂部の地肌が見えやすくなったり、おでこの生え際が後退してきたりといった症状が現れ、放っておくと少しずつ広がっていきます。
AGAは早めの対処が非常に重要です。気になり始めたら、まずはお気軽にご相談ください。
AGA 治療(内服薬)
発毛サイクル
毛には発毛のサイクルがあります。成長期→退行期→休止期と移行し、再び成長期に戻るというサイクルを、一生の中で何回も繰り返しています。頭髪においても通常はこのサイクルがありますが、AGAではこのサイクルが乱れてしまい、その結果薄毛が進行しているのです。
治療
内服治療が基本になります。患者さまの頭髪の状態は様々であり、すべての方が同じ用量のお薬で同じ効果がでるものではありません。当クリニックでは患者さまお一人おひとりの状態に応じ、オーダーメイドの処方をいたします。発毛状況および副作用の有無をみながらお薬を調節いたします。

注意点
お薬の副作用として、むくみ、動悸、性欲減退、肝機能障害、多毛などが挙げられます。
また、治療開始後1~2ヶ月ほどで初期脱毛と呼ばれる現象がみられることがありますが、これ自体は発毛サイクルの正常化の兆しと捉えられ問題はありません。
治療効果には個人差がありますが、ほとんどの方が内服開始後4か月ほどで効果を実感されています。
ヴェラルティスローションVL15(外用薬)
有効成分ミノキシジルと厳選された発毛促進成分を皮膚のより深い層へと浸透させることで、発毛を促すと同時に頭皮を丈夫にしていきます。頭皮が健康になることで毛髪の密度が高まり、抜け毛予防の効果も期待できます。
使用方法
1日2回(1回約1ml)使用し、特に抜け毛や薄毛の気になる部分(頭皮の毛穴)に浸透するように、まんべんなく約2分~4分程度マッサージします。その後は手を洗い薬剤塗布後4時間以上放置してください。適量以上の塗布を行っても、効果が高まることはありません。

効能
毛周期における成長期を延長(ミノキシジル)
発毛促進因子を産生し発毛を促す(アデノシン)
髪そのものを太く濃く(プロシアニジンB2)
頭皮の血流を増加し抜け毛を防ぐ(プロキャビル)
頭皮に優しい処方(かゆみの原因となるプロピレングリコール未配合)
副作用
頭皮の赤み、かゆみ、かぶれ、ふけ
顔の多毛、初期脱毛
注意事項
心臓病の方、血圧を下げる薬を服用している方は本商品をご使用にならないでください。本商品使用後に胸の痛みや、動悸があった場合すぐに本品のご使用を中止し、医師の診断を受けてください。
SDHG療法(自毛包幹細胞移植術)
1 毛包の構造
皮膚は表皮(ひょうひ)と真皮(しんぴ)からできています。表皮の厚さは平均約0.2mmであり、その95%は表皮ケラチノサイトという細胞で構成されています。一方、真皮の厚さは平均約2mmで、80%以上はコラーゲン線維からできており、肌のハリを保っています。そのコラーゲン線維を作るのが、真皮線維芽細胞です。
※真皮線維芽細胞とは
→真皮の線維を作りだす芽のような細胞
毛包はその他の多くの臓器と同様に上皮-間葉相互作用により、成長をコントロールされています。
毛包幹細胞とは、毛包を作り出す細胞を供給する源の細胞です。これらは毛包のバルジと呼ばれる領域に存在しており、幹細胞は長期の自己複製能とさまざまな細胞を生みだす多分化能を併せ持ちます。

2 本治療の対象となる症状
男性型脱毛症(AGA)加齢変化による真皮の萎縮により薄毛に至る状態
3 本治療を受けられない方
以下の条件に当てはまる患者様は、本治療をお受けになることが出来ない場合があります。
- 当院が指定する感染症検査の結果が陽性
- ヒトインスリンに対して過敏症の既往歴がある
- 抗生物質に対して過敏症の既往歴がある(細胞培養工程において抗生物質であるタゾバクタムナトリウム・ピペラシリンナトリウムを使用するため)
- その他、担当医師が不適当と判断した場合
本治療について
1 ドナーの麻酔
神経ブロック麻酔又は、麻酔クリームを薄毛の部分に塗布します。
2 皮膚採取(細胞の採取)
ご自身の髪の生え際又は、耳の後ろから数ミリ(2~4mm程)の頭皮を採取します。1%エピネフリン入りキシロカインで局所麻酔をするため痛みは感じません。
採取後の傷跡は縫合しますが、傷跡はほとんど残りません。
約1週間で抜糸します。
3 毛包幹細胞カクテル作成
採取した頭皮の表皮だけを剥ぎ取り、特殊な機械で細胞加工を行い毛包幹細胞カクテルを作成します。
おおよそ米粒大の頭皮細胞で4×4cmの薄毛部分の面積を注入するのに充分な注入量です。
4 毛包幹細胞カクテル注入
注入したい薄毛部分の麻酔クリームをふき取り、医師が直接頭皮に毛包幹細胞カクテルを注入していきます。
毛包が発生する深さは真皮層と脂肪層の間なので、その部位の深さに注入していきます。
5 注入後
移植注入当日は洗髪はお控えください。翌日からシャンプーは可能です。
6 検診
定期ケアとして、細胞を移植したあと、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後にクリニックにご来院いただき検診をお受けいただきます。
本治療法の利点
ご自身の毛包幹細胞(自家細胞)による根本治療であり、AGA内服治療などの一過性の対症療法とは異なります。
ご自身の細胞を用いるため、異物反応やアレルギーの可能性は限りなく低いと考えられています。
美容整形とは異なり外見上の改善のみではなくご自身の皮膚(特に真皮)の機能の改善・向上を図ります。
施術による患者様へのダメージを最小限に抑えることが出来ます。
移植注入から早い人で2週間程で効果を感じてこられる人もいますが、毛周期が関係する為3ヵ月~6ヵ月程度で発毛してきます。
治療後の経過および考えられる合併症・リスク・禁忌事項
皮膚採取部の遷延治癒、感染、効果発現後の再発等
料金表 発毛治療
デュタステリド | |
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30錠 | 8,250円 |
ミノキシジル配合発毛薬 | |
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30錠(男性用) | 26,500円 |
30錠(女性用) | 22,000円 |
ヴェラルティスローションVL15 | |
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1本 | 11,000円 |
1本(内服併用) | 9,900円 |
SDHG療法 | |
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SDHG療法 | 660,000円 |
医療脱毛
当院では、男性の濃い体毛やヒゲに対応した医療脱毛として、CANDELA社の「GentleLase Pro(ジェントルレーズ プロ)」を使用しています。この機器は、アレキサンドライトレーザーを搭載した長期的な減毛を目的とする装置で、日本で初めて薬事承認を受けた信頼性の高いレーザーです。
ジェントルレーズは、毛の黒い色素(メラニン)に反応し、その部分だけに熱を集中させることで、毛根周辺の組織を破壊していきます。特にヒゲや胸毛、すね毛など、しっかりとした毛にも高い効果が期待できます。レーザー照射の前には、冷却ガスを吹きつける独自の「DCD(ダイナミッククーリングデバイス)」という冷却システムを使い、痛みをできるだけ抑えながら肌を守ります。
毛には成長期・退行期・休止期といった周期があり、特に成長期の毛にレーザーがよく反応します。ただし、毛の生え変わりのタイミングは目に見えないため、部位や毛質、肌の状態などによって必要な照射回数には個人差があります。一般的には、数回から十数回の施術で効果を実感される方が多くいらっしゃいます。
男性特有のお悩みに合わせたプランをご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。
治療後の流れ
レーザー照射後は、肌に一時的な炎症が起こることがあるため、照射直後に炎症止めのクリームを塗り、しっかりとクーリングを行います。その後、肌の状態に応じて保湿や日焼け止めを施してからご帰宅いただきます。
照射を受けた当日から洗顔や入浴は可能です。お顔への照射を受けられた方も、普段通りに洗顔していただいて問題ありません。処方された炎症止めのクリームは、入浴後に清潔な肌に薄く塗布してください。目安として2〜3日程度の使用をおすすめしています。
照射のタイミングは、毛周期や肌の状態によっても変わってきますが、通常は4〜8週間ごとの間隔で次回の施術をご案内しています。照射を重ねるごとに毛の量は徐々に減り、毛質もやわらかく細くなっていくため、毛の生え変わりの周期も少しずつ長くなっていきます。
治療後の経過及び考えられる合併症、リスク、禁忌事項
次のような場合はレーザー照射を行えないことがあります。
- 照射部位の日焼けや色素沈着、炎症や肌荒れなど
- 照射部位に刺青やアートメーク、あざやほくろなどがある場合は避けて照射を行います
- 白髪やメラニン量の少ない毛には脱毛の効果が期待できません
脱毛レーザーのリスクとして炎症、色素沈着、感染、水疱(水ぶくれ)形成、かさぶた、やけどなどが起こることがあります。
照射後に強いかゆみ、痛み、腫れ、出血などの症状が生じた場合は適切な処置を行いますので、なるべく早めにご連絡ください。
料金表
ED
年齢を重ねるにつれて、「勃起しにくくなった」「中折れしやすい」「自信が持てなくなった」といった悩みを抱える男性は少なくありません。こうした症状はED(勃起障害)と呼ばれ、決して珍しいものではなく、多くの方が経験されている身近なお悩みです。
EDは、年齢だけでなく、ストレスや生活習慣、糖尿病・高血圧といった持病が関係していることもあります。当院では、プライバシーに配慮した環境で、患者さまのお悩みを丁寧にうかがい、状態に応じた治療法をご提案しています。
「薬に頼るのは抵抗がある」「誰にも相談できない」と感じている方も、まずは一度ご相談ください。治療により前向きな気持ちを取り戻される方も多くいらっしゃいます。
ED 治療(内服薬)
ED(勃起障害)の治療には主に内服薬が使われます。これらの薬は、陰茎の血流を良くして勃起をサポートする働きがあり、性行為の前に服用することで効果を発揮します。効果の発現時間や持続時間は薬によって異なりますが、服用後30分から1時間程度で効果を感じる方が多いです。
代表的な内服薬には、シルデナフィル(バイアグラ)、バルデナフィル(レビトラ)、タダラフィル(シアリス)があります。バイアグラは効果の持続時間が約4〜6時間と比較的短めで、早めに効果を実感したい方に適しています。
レビトラはバイアグラに似ていますが、効果の発現が早いのが特徴です。
シアリスは効果が長く、24時間以上持続するため、より自然なタイミングでの性行為を希望される方に向いています。
安心して治療を始めていただけるよう、一人ひとりの状態に合わせた薬の選択や使用方法のご説明を丁寧に行います。まずはお気軽にご相談ください。
治療後の経過及び考えられる合併症、リスク、禁忌事項
頭痛、顔のほてり、鼻づまり、消化不良、めまいなどがあります。
心臓病や重度の血圧異常がある方、硝酸剤など特定の薬を服用中の方には使用できません。また、過去に脳卒中や心筋梗塞を起こしたことがある方も慎重な判断が求められます。
料金表
包茎手術
包茎は見た目の悩みや衛生面の不安、場合によっては性交時の痛みや炎症の原因になることもあります。包茎手術は、そのような不快な症状を解消し、清潔で快適な状態を取り戻すための安全な治療です。
当院では患者さまの状態やご希望に合わせて、丁寧にカウンセリングを行い、負担の少ない手術方法をご提案しています。術後のケアも万全で、安心して治療を受けていただける環境を整えております。
包茎でお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。
治療法
仮性包茎、真性包茎、嵌頓包茎のいずれの状態であるかを診察にて判断し、手術にて改善する治療法です。陰茎ブロック麻酔および局所麻酔後に、陰茎包皮をデザインに沿って切開します。余剰な皮膚および皮下組織を切除し縫合することで亀頭を露出させますが、勃起時の疼痛や性交時の違和感が出ないよう包皮切除幅や縫合線の位置を決定します。また、縫合線は亀頭のすぐ下の部分になるようにし、整容的にも機能的にも改善するようデザインします。
創部を縫合後、陰茎全体を包帯にて圧迫固定とします。術後に、抗生物質の内服薬と外用薬、痛み止め、胃薬等を処方いたします。
術後の流れ
手術の翌日または翌々日にご来院いただき、創部の診察を行います。
縫合した部位は、2日間(手術当日および翌日)は濡らさないようにしていただきますが、3日目からは水やお湯で洗浄できるようになり、ご自身でも軟膏処置を毎日していただきます。術後7~10日で抜糸のためにご来院いただきます。
術後の経過及び考えられる合併症、リスク、禁忌事項
術後の腫れおよび内出血は必ず出現しますが、通常1~2週間で引いて目立たなくなります。腫れが完全に落ち着くまでは3~6か月を要します。
考えられる合併症・リスクとしては、赤み、固さ、拘縮(ひきつれ)、感染、皮膚壊死、左右差等が挙げられます。麻酔薬やその他の薬剤アレルギーをお持ちの方、抗凝固剤服用中の方は手術をお受けすることが出来ない場合がありますので、診察時にお尋ねください。
料金
仮性 | 真性 | |
---|---|---|
包茎手術 | 275,000円 | 385,000円 |
男性更年期(LOH症候群)
年齢を重ねるにつれて、体調や気分の変化を感じる男性が増えています。
男性にも更年期があることをご存知でしょうか?「やる気が出ない」「イライラしやすくなった」「疲れがとれない」といった症状が続く場合、男性ホルモンの低下による「男性更年期障害(LOH症候群)」の可能性があります。
当院では、ホルモン検査や問診に基づいて、一人ひとりに合わせた治療をご提案いたします。気になる症状がある方は、ぜひご相談ください。
よくある症状
LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症)では、以下のような症状が見られることがあります。
- 疲労感が抜けない、常にだるい
- 気分の落ち込み、不安感、イライラ
- 集中力や記憶力の低下
- 性欲の減退、勃起力の低下
- 寝つきが悪い、夜中に目が覚める
- 仕事への意欲が出ない
- 発汗やほてり
- 筋力の低下、体力の衰え
治療方法
当院では、以下のような流れで治療を行っています。
- 問診・チェックシート
症状の程度や生活習慣を詳しくうかがい、簡易的な質問票(AMSスコア)で評価します。 - ホルモン検査(採血)
血液検査で、男性ホルモン(テストステロン)などの数値を測定します。 - 治療法のご提案
検査結果をふまえて、下記のような治療を行います。
- 生活習慣の改善:睡眠・食事・運動の見直し
- 漢方薬やサプリメントの処方
- プラセンタ注射
治療は、症状や年齢、ライフスタイルに合わせて慎重に進めていきます。
まずは症状を一緒に整理するところから始めましょう。
治療後の経過及び考えられる合併症、リスク、禁忌事項
注射部位の疼痛、発赤、硬結、悪寒、悪心、発熱、発疹、掻痒感、ショック、肝障害、頭痛などが起こることがあります。
また、プラセンタは生物由来製剤のため、注射後は献血ができなくなり、原則として臓器提供を控える必要があります。